タレス


Thales

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作成日 2002/6/1

「Thales 前およそ624〜545 古代ギリシアの植民地、小アジアのイオニア地方の都市ミレトスの人で、もっとも初期の唯物論学派ミレトス派の祖。かれは幾何学、天文学に通じており、前585/84年当時の日蝕を予言したとも伝えられ、また政治的活動をもおこなった。その頃この地方はギリシア植民地として商工業の発達があり、この条件のもとでイオニア自然哲学なる世界観が発生した。タレスは世界を構成する自然的物質の根源をたずねた最初の人で、 それを<水>とした。この水は経験的にとらえられる物質的質料であり、みずからの変化によって多様な万物を形成する。この説は自然とその多様性とを自然そのものから説明しようとする唯物論の立場であり、全体としての世界をひとつの実体から統一的に知的探究をもって理解しようとする点で、宗教的説明とは異なる哲学的世界観の発生をしめしており、かれはヨーロッパの哲学の祖とされている。」

哲学辞典 森 宏一編集 青木書店 より




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