バークリ


Berkeley

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作成日 2002/6/1

「Berkeley,George 1685〜1753 イギリスの聖職者で主観的観念論者。かれに先だったロックの経験論を一面的におしすすめて、典型的な主観的観念論をとなえた。まず、すべての観念の起源を知覚にかぎり、<存在するとは知覚されてあることだ>とする。これはつまり、知覚によってはじめて存在するものができてくるのであって、知覚をはなれては外界の存在はないということである。これを徹底させると唯我論に帰着するが、かれは、人びとがもつ知覚の原因として、あらゆる観念をもつ万能で普遍的な精神的実体、つまり神をもちだして、唯我論を回避しようとした。 そこでまた、自然の因果法則とみえるものも、じつは、神がわれわれに生活のための恩恵として告知する記号の連鎖にすぎず、知覚というかたちであたえられた神の言葉なのであって、この点では、科学は宗教と矛盾しないと説いた。このようなかれの真の意図は、当時の自然科学の発展とむすびついた唯物論的および無神論的思想とたたかうために、神を復興し、科学を宗教から基礎づけ説明して、新たに支配階級の地位にのぼった資本家階級の階級支配の道具としての宗教を擁護するにあった。」
                              
哲学辞典 森 宏一編集 青木書店 より




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